人形好きと三島好きにおすすめしたいのが、この劇団。
この中で演劇好きなかたいるかな。。?
「ク・ナウカ」っていう劇団、5年以上前からもうめちゃくちゃ好きなんだけど、この劇団が三島のをいくつか上演してる。
中でもしびれる(笑)のがいくつかあって。。とりあえず代表作を並べるとなんとなく見えると思うので。
『サロメ』
『トゥーランドット』
『エレクトラ』
『天守物語』
『熱帯樹』
『桜姫東文章』
『王女メディア』
『ルル』
ものすごい私のつぼを押しまくるラインアップなの。おそらくこのトピのひとたちなら興味持つはず。特に人形好きの人、おすすめです。
どうこの劇団がつぼかというと、まずその上演形態。
演じ手と話し手に別れる文楽や歌舞伎のような形態を取っています。
で、いつも主役を演じる看板女優がいるのですが、この方が一見か細い容姿だけれど、よく見ると筋肉質(笑)。ずばぬけた身体能力をあますところなく発揮して演じ、彼女の声をあてているのは年輩の男性。野太い声で泉鏡花のヒロイン演じちゃったりするのです。逆に男優に声をあてるのは女性のこともあります。ただし、語り手は男優のほうが多いかな。 そして、脚本演出の視点が毎回徹底的にジェンダーの逆転だったり社会でのジェンダー風刺だったり。
天守物語は富姫も図書之助も女優で上演。
エレクトラは妹のクリソテミスを陵辱する暗示の場面があるし。
桜姫なんて、ゲイのお坊さんの転生の話ですし。
ルルは女優の役を男優がやって声は女性の声。
王女メディアでは、演じ手はすべて女性。語り手はすべて男性。その舞台の最後、物語がすべて語られた後、語り手の男優はそろって演じ手の女優たちに倒され伏し、すっくと舞台に立ちつくす女優陣の上空から次々と本が落ちてきました。
毎回あっというようなジェンダーや性の混乱の仕掛けが芝居の随所、演出のあちこちにちりばめられていて、面白いことこのうえなし。です。
ついでに、上演場所もおもしろい。
築地の使ってない巨大な倉庫つかったり、目白の元侯爵邸の建物と庭を使ったり(熱帯樹や桜姫)、小倉城で野外の本物のお城を背景にして天守物語やったり。
ああ。興奮しちゃった。
ここのところ見ていないので、また見たい。。
芝居好きですー。特にアングラ系。といいつつ、からじゅーろーは見てない。
ku_nauka
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