■荒川までサイクリング。
川沿いのサイクリングロードも気持ちいいけど、土手上の少々アスファルトのでこぼこ道が(自転車のタイヤには悪いけど)景色が心地よくて最高。恋人が体力回復に休んでいる間に、調子に乗って小一時間荒川沿いを彷徨う。ハデに初ゴケ体験したけど、河川敷だったのでまったくダメージなし。ラッキー。
水が盛り上がってくるような感覚。私は水が好きだし、水に好かれている気がする。というのも妙だが。
■帰りにふらりと寄った中華屋さんのランチが思いのほか美味しくて、あたりだったねと盛り上がる。
彼女が探しておいてくれたバイクアクセサリーの店で、ハーフヘルメットを物色。白地のシンプルなメット、両サイドに風とも水ともつかないデザインの流れるようなラインが入っている。いや、バイク用だからきっと風なんだろうけれど、あたしとしては水でもいいのだ。これからよろしくね。
■帰ってから一休み後、夕食を食べながらベジャールのバレエ公演が出来るまでのドキュメンタリーフィルムを観る。タイトルが『ベジャール、バレエ、リュミエール』。リュミエールというのは2001年当時ベジャールのバレエ団が取り掛かっていた新作のタイトル。いきなりタイトルロールでボレロが掛かって、美しい男女のダンサーを中心に作られた二つの円陣で強烈な群舞とソロの競演。ダンスを見るたびに思う。肉体を使った表現ほどに豊かなものはないって。これは完全に私的な見解で、読むと不愉快に感じる人もいるかもしれないけれど、私自身は、もしかすると至上の表現は舞踊かもしれないと思っている。私が人形に入れ込むのも、それを形作りたいのも、ひとつには舞踊への憧れ、肉体一つを使っての表現に限りなく憧れているせいかもしれない。だから手ひとつ作るのに一週間かかったのを壊してまた作り直したりなんて馬鹿なことを繰り返すのかもしれない。ベジャールがあのスリムとはいえない身体でときどき滑稽とも思える動きをダンサーに振り付け、それをダンサーが実際に動きにした瞬間に、ベジャール自身の頭の中にあったものが、ダンサーの肉体を通じて見ている人間に直接伝わってくるような。本当に不思議な感覚。肉体をつかった言語。「私の道具はダンサーの身体だ」というような言葉がこのドキュメンタリー中にあったけれど、まさに崇高なる道具としてダンサーの身体を思うままに操る、ベジャールの魔術師ぶりが際立ったドキュメンタリー。
■帰ってから今日辿ったルートと荒川のサイクリングロードで走り回った距離をざっと概算してみてびっくり。50キロ以上だった(汗)。ちょっとハードな運動だったかなという程度だけど、案外自転車ってすごい。ちなみにママチャリ部員はすでに沈没。寝入っております。お疲れ様でしたー。。
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