松浦理英子「ポケットフェティッシュ」

松浦理英子おかしすぎーーー！！！
この人の性に対するシビアな描写ってあまりにまっすぐでヨコシマな感情を入り込ませるスキがないんだよね。
ポケットフェティッシュの中で特におかしいのは、「現代の春画」と題した企画で池上遼一が描いた絵の話。
なんでも場面は路面電車の踏み切り。セーラー服の少女が足を線路に挟まれて動けなくなっており、その彼女を駅員たちがものすごい形相で線路から助け出そうとしている。後ろには電車が迫っていて。。。という図だそうだ。
実際の絵はすでにその企画を行った編集部でも紛失していたとのことで本に掲載もなかったんだけど、代わりにと池上氏がこの本のために書き下ろした絵がまた傑作。
駅の階段らしきところでブレザー制服の少女が痴漢らしき男をクツで蹴落としている。画面には鮮血さえ飛び散っている。
池上遼一という漫画家に興味はまったくなかったんだけど、一気に興味ましてしまったー。
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