LとMそれぞれのサガが悲しくて、特にLがはるか年下の少女にかくも簡単に傷つけられてしまい、傷つけるがゆえに惹かれずにはいられない姿は滑稽で、滑稽なところがかろうじて彼女を「今」につなぎとめている救いのない図式。
読んでて思い出すのは「密告」。これって「悪い夏」の男バージョンですよね?(強引?)ちょっとこちらは設定負けという感じがして平凡に思えるのはともかく。
Mが「ナニモオコラナカッタ」(手元に本がないので正確に引用できません)というあたりもつながるような。
裏切られて「あれ?」と思い気付くと自分がLになっているという。。。
「悪い夏」は、MとLと読んでいる自分と。誰が読者で誰が夢で誰が現実で。。。人にも言われたのですが、入れ子式だったりメビウスの輪だったりするような関係が好きな私のツボです。
kurahashi_waruinatsu
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