いちこは18歳、エリーは21歳、この若い恋人同士は揃って学生であり、レズビアン。
それを取り巻くのは文学翻訳家であるいちこのパパと元モデルのママ(二人はゲイ・レズビアンでありママはすでにこの世に亡い)、エリーを異端児扱いするエリーのパパ、数人の友人達です。多くのsexual minorityが身近に感じるのはエリーの家族であり、逆にいちこの環境は憧れとも混乱の素とも思える。
確かにねー。私も友達の中にあのタイプはいないな。。。
よーく考えると、とっても必死で毎日他人の心配している人がいたっけ。。。しかしやっぱり苦手だ。そのタイプ。
あのマンガの中は、いちこも孤立してなくて友達もばっちりいて、頼れる親友もいて、パパにも理解されて愛を一身に受けていることを微塵も疑っていなくて。。。ああ、書いてるとうざいったらありゃしない(笑)。なんの傷も負ってないように見える。
こないだどっかの作家が「病みたい人」について書いてた。どういう意味かというと、自分の過去になんらかのトラウマをもっていないと気がすまない人。そういう人が増えてるって話。
トラウマがないと、病んではいけない。
トラウマがないと、偉ぶってはいけない。
トラウマがないと、発言してはいけない。
でもこれって逆にいうと、トラウマさえあればなんでもおっけーってこと。
そういう人の話ばっかがこの世には溢れている。だから、逆にそういう人ではない、大したトラウマをもたない、ごく普通の人の中に巣食う病をテーマに書きたいってその作家がインタビューで答えてた。誰だったかな。。。おもいだせん。。
これ読んで、うわーって思った。ほんとうに今の世の中そういう人多い。
自分はどうだと問うてみると、全くちがうとは言い切れない。
トラウマないと不安になる..??
LOVE MY LIFEのいちこはどうかと照らし合わせてみると、なんのことはない、このトラウマのない主人公なんだわ。
明るくて可愛くて恋人もいて、背負いきれない過去もなにもない。
けれどそれならおっけーってわけではない。
流れてく日々はそれなりに残酷だったり心寂しかったり。。。。。
立っていくために必要な「傷」なんて本当はないのかもね。
後生大事に傷を抱えるのは、オロカかも。。。なんて自分にチクリ。
アーカムブックスというオンライン書店内でLOVE MY LIFE特集を行っています。数人の人のレビューへのリンクがあります。
http://www.arcam-b.com/bbs_ebine/bbs.cgi
BBSでファンが質問して作者がBBSに直接書き込んで答えるという形式のインタビュー。生のファンの声と作者のやりとりのちょっとちぐはぐさ加減(笑)がオンラインならでは。
月下工房#書評系というサイトにレビューが載っています。
http://ore.to/~gekka/rev/impre0110a.htm#love_my_life
mmasumiのブックハンティングというページにレビューが載っています。
http://member.nifty.ne.jp/mmasumi/book_hunting.html
新作までフォローしたかなり丁寧なレビューです。
REVIEW JAPANという書評サイトにレビューが載っています。
love_my_life
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