大島弓子「バナナブレッドのプディング」

甘いモノでも欲しくなる夜。
コンビニでも行って甘いモン買ってこようかな。。
常に何かを探し求めながら生きてくことは、正直疲れる。
毎日毎日「自分とは？」と問いかけながら生きるのは、肩がこる。
でもそうやってしか生きていけない人間もいる。
とかいいながら、ときたまそれを忘れてだらーんとなったりするけどね。
ここ数カ月はずっと緊迫した毎日。
時間だけはあるけど、心は常に緊張状態。

大島弓子「バナナブレッドのプディング」
うしろめたさを感じている男色家の男性を探し求める衣良。
いらいらのいら。
「わたし　薔薇の木は大好きだった
　でも
　薔薇の木から好きだよなんて
　言ってもらえるなんて
　夢にも思わなかった」
　
この言葉。
そのまま、「後ろめたさを感じている男色家」の少年の心の叫びとなる。
　
誰かをみつけたときの、明るい心を忘れない。
今夜は屋根の上にひとりで上がって星をみていようかな。
（白泉社文庫・「バナナブレッドのプディング」収録）
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