「Chicas, deseos y ficcion」
写真:Carmela Garcia / 出版:Salamanca
スペインの写真家Carmela Garciaの写真集。
被写体がすべて女性のみ、しかも女性を愛する女性たちの一冊。ポルノグラフィックなあざとさを期待するむきにはあてが外れる。というのも、フェミニストでもあるガルシアが独自の視点で女性たちの姿を切り取ったものであるから。
私はスペイン語が分からないので書店で用意したコピーを信じるしかないのだけれど、コンセプトはレズビアンの自然な姿をフィルムにおさめることであるらしい。つまり、モデルたちはすべて女性を愛する女性たち。
手にとった感想としては、水のフィルターを通したような冷たい色合いが印象に残る。凛として立つ女性たちを映した写真の数々は、どこか植物的なのにエロティック。果たして作った舞台なのかそれともノンフィクションを映したのか、彼女らを映し出すフレームもまた不思議な写真集です。
参考URL:金沢21世紀美術館
http://www.art.city.kanazawa.ishikawa.jp/collect/0125m.htm
carmela_garcia
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