誰かのためにではなく、自分のために作っている。
ひたすらに。
いつ終わるのかは私が決める。
まだこれは粘土の塊でしかないのだけれど。
まだダメだけれど。
それでもこうしてヒトガタに並べてみれば、腕には微かな生気がみえるかなと、順番にならべてみる。
恋人に見せてみたら、すこし怖いと言ったなり固まって、あまり傍によってきてくれない。
いや、まだヒトガタなだけの、傀儡だ。
終わるのは、ヒトガタがナニカになった瞬間かもしれない。
ナニカが何なのか、その瞬間がくるのかどうかなんて、私にもわからない。
はじめてのことだもの。
来なかったらどうなんだろう。
考えるのはこわいから、やっぱり手を動かす。
わたしのために
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