本当は昭島まで走るつもりが何の疲れか吉祥寺で力尽きる。エネルギー補給終えて地図で道を確認して走りだしたら、傍を緑が駆け抜ける。うわあ、と息を飲んだら下を流れる水が目に入って、やもたてもたまらずハンドルを切った。緑と水は私を吸い寄せる。
近くに大きな公園があるせいなのか、こんな小さな公園にくるのは近所の年寄りくらいらしい。水に姿を映して色付く木々が頭を下げる。枝の先に絡んだ蜘蛛の巣に、一枚だけゆれる木の葉。ちゅうぶらりんな今のあたし。
どうすれば良いのか判らぬまま、半泣きで窮状を恋人に訴えた昨夜から、何も変わってはいないけれど、何が私の人生をややこしくしているのか判らないこと、それそのものが問題であることだけを炙り出す。なんとも気の長い旅路で意識も朦朧としてくるけれど
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