※思考があちこちとっ散らかっていて厄介なのは承知のうえ、ただのメモとして残します。もし興味があってお読みの方は思考の飛躍をお許しくだされ。。
そんなこんなで、あれやこれや幸せに過ごしております。主に煩悩に塗れています。
今日は小雨の中、都心部まで出て牛皮を抱えて帰ってきました。これで斜め掛けバッグを作る予定です。
今日とうとう崩壊しました。なにがって、靴が、です。
友人はご存知の通り、あたしはブランドにほとんど興味がない人間です。いや、人並みに「恥かしくない」と保障された道具を持てば簡単だし楽なところもあるのだけれど、いかんせん財力、そして実はそれ以上に、「こんだけ払うだけの価値があたしにとってあるのか」と冷静に頭に浮かぶ疑問に自信を持って頷けない。例えば美味しいパンや美味しい和菓子に高いお金を払うことは全く躊躇ない。例えそれが値段に見合わない味だったとしても、「まぁこんなもんよね」で終わるし、次を買わなければいいだけの話。いっぽうでブランド品というのは基本、高いものばかりだから「こんなもんよね」では許せないし終わらない
で、壊れた靴、だ。
あたしはブランドに拘らないのとは関係なく、気に入ったものを徹底的に使う。
毎日使う。休めもせず、ひたすら毎日持ち続けて使い倒す。それはあるいは作った人にしてみれば「もうすこしちゃんと使ってくれたら」というような使い方かもしれないのだが(特に靴のような革は)、どうしたって気に入ったものは毎日身につけていたいし、あたしが愛するのは時々登場するハレのドレスではなく、普段から普通に使うケの日用品なのだ。靴は毎日履いていると、ものの数ヶ月でガタが来る。特にあたしが買うような数千円の中国靴は三ヶ月もすればどこかの革がはがれるし、底が薄くなって半年もすれば穴が開く。それでもあたしは別の靴に履き替えない。そうして今日、とうとう右足の底が割れた。呆れたもんだ。
しかし困ったことに、気に入った靴があるにはあるが、それはヒールが高くて普段から履くことができない。のでもうかれこれ数ヶ月ヤフオクや近所の靴屋で探しているが、ちっとも見つからない。あたしが好きな靴のタイプは、いわゆる女性靴ではないし、ちゃんとしたものになると数万円するのでおいそれと買えない。形だけなら別に安物で充分なのでそういうものを探すが、しつこくしつこく探していても見つからないのだ。そうなるとどうするか。得意の「作ろうか」となる。昔から気に入った靴がなくて苦労してきたのだから、自分で作るのが一番正しいだろう。でも革の扱いなんて母のレザークラフトのみようみまねで遊んだくらいしか経験がない。靴と同じような経緯から、バッグも今は薄い麻布のエコバッグを持ち歩いてそこに何でも入れている。財布等はウエストバッグだが、これもベルト部分のジョイントが気に入らないし、作ってみたい。そんなわけで、手始めに形が単純そうなショルダーバッグだ。というわけで、長々と書いたけれど、冒頭の牛皮に戻るわけです。長すぎる。(当たり前だけれど、こういうあたしの「興味」とあたしなりの「欲」はプロの仕事とは区別するべき本能的、気軽な行為だ)
大物をいきなり何の参考もなく、というのは不安なのでズルをして皮バッグの作り方の本を借りてきて、気に入ったものに近いバッグを選んで型紙を見る。サイズ等まで好みというわけにはいかないから、形に対して型紙をどう起こしているかを見せていただくところまで。それだけでもベタベタ素人のあたしにとってはえらいショートカットだ。幸い形がかなり好みの型紙を見つけたので、これを参考に自分用の型紙を起こす。A4サイズのノートまで入って、さらにヘッドホンを入れられる程度の厚みのあるもの。内ポケットは薄いものがひとつ。iPhoneを入れるため。ストリップは斜め掛けが出来ればいい。むしろ斜め掛けしかしないので、金具の類は必要ない。さて、せっかく作るのだから愉しもうではないか。と、久しぶりの革の匂いをさっきから嗅いでいる。さて、それにしても靴はどうしようか。
最近のコメント