相当古い映画。なにしろ緒形拳が若い。。うそってくらいに。そして常軌を逸している。完全 に。
原作は直木賞作家寺内大吉らしい。「すぷりんたあ」という作品だそうで。私は原作は読んで ない。
この映画の方はといえば、ほんとにほんとにとんでもない。。。
人間の人格を無視しきった映画で、最後には呆れて腹を抱えて笑ってしまう。
半陰陽と診断された陸上選手をコーチが育てる話なんだが、その「育て方」がすごいの。
最初この主人公に出会ったころのコーチは、
「毎日ヒゲをそれ。そうしているうちにお前は男になる」
とかゆってカミソリ渡したりして彼女に男としての意識をもたせようとする。
それが、競技会で驚異的な記録を出して、セックスチェックをうけることになり、結果が「女ではない。半陰陽だ」と出たとたん、
「おれがおまえを女にしてやる。」
どうやって女にするかとゆーと、あなた、冗談じゃありません。毎晩抱いてやる、というわけです。文字どおりこのコーチ(緒形拳。。。)、昼間は陸上の訓練、夜は彼女を女にするためにヤリまくる。そんなシーンまで律儀に描くあたり、この監督ボーヴォワール読んでるわね。。(爆)
で、ある日練習中?に主人公が倒れるのね。なんとめでたく生理になる。
再度競技会がセックスチェックをしてみたらあら不思議、「女である」という診断。
そんなバカな!!!!!!しかもこの診断をもぎとるために医者の家に乗り込んで女性であることを証明するために(??)セックスするんです。。ぐおーーーーー。
見たときは、あまりのことに呆然としてたけど、よく考えればあの演出の派手さとか緒形拳と主人公(忘れちゃった)のやりとりって実はスチュワーデス物語なんじゃ。。?と思ったが。。調べてみたらやはり大映だらしい(笑)。
半陰陽というのが単に「未分化の女性」として扱われていて、しかも女性は男性に抱かれないと本物の(?)女性にはなれない。というはてなマーク連続の問題作。
なにより、男性の優位性を描くために半陰陽を出したことが×。というか。。。きっと半陰陽ってのは都合のよい道具でしかないのよね。。この話にとっては。。
知らなかったんだけど、この話をどうやら去年あたり?に雛形あきこ・石田純一でドラマにしてたらしい。
「仮面の女」ってやつ。
見れば良かったわ。。現代ならどんな風に料理?するのかな。
sexcheck
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