作家の好む映画をセレクトしてエッセイに綴るという形式。中山可穂のこういうエッセイは珍しい。と思いながら読むと、赤裸々に恋人との喧嘩話が書かれていて二度びっくり。
小説ではいかほども恋愛の痛みが描かれ、読んだ私は心をえぐられるような思いを抱いたりもするけれど、エッセイは。。。気恥ずかしい。私生活があまりにも生々しすぎて、お茶の間テレビにラブシーンが流れてしまったというような居心地の悪さに思わず座布団をお尻からはずしたくなる。つくづく私は、作家「中山可穂」のファンであってそれ以外の情報を全く欲してないんだなと痛感。。
で、映画のほう。ウォン・カーウォイ監督トニーレオン主演「花様年華」。
香港映画好きなのでしょうね。。最新作(別冊文芸春秋2003年8月号掲載)「卒塔婆小町」にも自死を選んだレスリー・チャンへの献辞がありました。
絢爛豪華なセットの中でスタイリッシュな衣装に身を包んだ俳優たちが退廃と苦悩の時代を右往左往する。。。まさに中山可穂の作品世界と重なるかも。。。
kaho_davinchcinema
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