「オズの魔法使」のジュディ・ガーランド演じるドロシーが映画の中で着ていたドレスがオークションで高額落札されたというニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000003-kyodo-soci
これを見てふと思い出した、「オズの魔法使」とゲイ・ビアンとの関係性。
欧米(特に映画の作られたアメリカ)ではこの映画はゲイ・ビアンの象徴的存在で、主演のジュディ・ガーランドはゲイアイコン(アイドルみたいなもん?)として人気が高い。
でも、「じゃあどうして?」ということをあまり私は考えたことがなかったのであります。
思いつくのは、
1. テーマ曲の「虹の彼方に」(原題:Over the Rainbow)にちなんで
(レインボーはゲイ・ビアンの好む象徴的イメージ)
2. 主演のジュディ・ガーランドがゲイフレンドリーだったため
3. 映画の内容が象徴している
のどれか?
1,2だと私は思いこんでいたのですが(ジュディ・ガーランドが亡くなったときのストーンウォール事件しかり)、というのも3の肝心の映画の内容は別にゲイが出るわけでもなく、マイノリティを擁護するでもない、ごくありふれた御伽噺。
とりあえず、日本語で分かりやすいのはWikipediaかな。
というわけでこちらをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E7%9A%84%E5%B0%91%E6%95%B0%E8%80%85
では。。。ともう少し調べてみると、この映画がゲイアイコンであるために無理矢理こじつけたんじゃないか??というような怪しげな説がごちゃごちゃ。
ちと笑ってしまいました。
http://www.turnmeondeadman.net/OZ/Sex.html
それはともかく、ジュディ・ガーランドがらみの話題。
ジュディの娘ライザ・ミネリの夫で結婚後カムアウトした歌手ピーター・アレンの生涯を描く芝居、「ボーイ・フロム・オズ」が日本で公演されるらしいです。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DC%A1%BC%A5%A4%A1%A6%A5%D5%A5%ED%A5%E0%A1%A6%A5%AA%A5%BA?kid=100992
どんな芝居であるのかその内容については本家ブロードウェイの芝居の筋から。
http://www.misoppa.com/ny55theb.html
筋の前半を簡単に言えば、ジュディ・ガーランドに見出されたオーストラリア人歌手ピーター・アレンがジュディの娘ライザ・ミネリと恋に落ち結婚する。
その後、彼は自分がゲイ(バイセクシャルなのでは??)であるという自覚を深め、カムアウトし、やがてライザとの結婚も静かな理解と話し合いのうちに解消される。
なぜこの芝居のタイトルが「The Boy from Oz」(オズから来た少年)なのかというのは言うまでもないけれど、まずはジュディ・ガーランドに見出されたという点。そして彼がセクシュアルマイノリティであることで、ゲイアイコンの「Wizard of Oz」(オズの魔法使い)とかけているというわけです。
こうして知れば知るほど、「オズの魔法使」というのはアメリカ人にとっては馴染みの深い映画であることが分かります。そしてその馴染みの深い映画がゲイアイコンとして広く認知されていることへの羨ましさ。
日本で言えば、宮崎駿の魔女の宅急便あたりで、魔女のキキがゲイのアイドルとして認知されたりするってな感じでしょうか。ゲイ雑誌の表紙にキキがにっこりしてたりして(笑)。
いや、ジブリじゃなくてもいいんだけどね。。
欧米と日本のセクシュアルマイノリティに対するちょっとした「認識」の違いに未だに愕然とすることがある私です。
二人暮しでまったりしていると、そういう感覚がにぶるのかもしれないわ。。
って。。。まったりしてちゃダメかしら。。?
dorothy_dress
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