星も風も雨も雪も、太陽も。
私の魂が吹き荒れる場所。
でも、住めない場所でもある。
土地に対してほとんどどこにも執着のない私が、ただひとつ執着する場所。 天気も悪ければ交通の便も最悪。 知り合いもほとんどいないのに、面倒な親戚関連だけはまめに現れるであろう。 もっとも避けたい場所であるのに、どうしてもそこに惹かれる。
私の神様がいて、私の幼い魂がそこに根付いてしまった場所。 なんとかたどり着きたいのに、たどり着けない場所。なんとか行きたい、行きたいのに。
私が織りをそっちのけでグノシェンヌを作っているとき、夢を見た。
「おじいちゃん、あたし、そっちには行けないよ。ごめんね」
わんわん泣いている私を、おじいちゃんはにこにこしながら黙ってみていた。 小学生のころに亡くなって以来、初めてみたおじいちゃんの夢だった。 こんなに今夜行きたいと思うのは、やはりお盆の間、ここにおじいちゃんが来ていたせいなんだろう。 おじいちゃん神道なのに、おかしいね。でもなんでもアリだね、おじいちゃんなら。
おじいちゃんは、あたしが行く場所にいつも、いてくれるのだ。
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